TOPへ

予防接種

【予防接種の開始・ご予約について】

BCGを含めた予防接種が5月13日(月)以降で予約可能です。
ご不明な方はお気軽にお問合せ下さい。

子どものワクチン接種の重要性と目的

子どものワクチン接種の重要性と目的

ワクチンは赤ちゃんの健康を守るためにとても大切なものです。赤ちゃんは大人と比べて免疫が未発達ですので、ワクチンで予防できる疾患(VPD)を発症すると、重篤な症状や合併症を引き起こす可能性があります。後遺症を残したり、命にかかわる可能性もあります。
赤ちゃんは生まれた時にお母さんから免疫を受け取りますが、その免疫は生後6か月頃には消失してしまいます。そのため、6ヶ月を迎える前、生後2か月から早めにワクチンを受ける必要があります。
当院は、お子さまがワクチンデビューを迎えられるよう全力でサポートします。ワクチンに関するご質問やご不安がありましたら、どうぞお気軽にお声がけください。

予防接種に必要な持ち物

  • 予防接種予診票(接種券)
  • 母子手帳
  • 健康保険証
  • 乳幼児医療証
  • 現金やクレジットカード(任意接種の場合は支払いが発生します)

予防接種当日の朝に確認いただきたいこと

  • 体調の確認(食欲の有無、うんちの状態など)
  • 体温チェック
  • 授乳は予約時刻の30分前に終わらせる

予防接種が受けられない場合

以下に当てはまる場合は、予防接種を受けるのが難しくなります。

  • 接種日の体温が37.5℃以上
  • 定期接種の予防接種予診票兼接種票がお手元にない
  • 接種に適していないと医師から判断された
    (1週以内に38度以上の高熱、急性疾患に罹患しているなど)
  • 川崎病などでヒトガンマグロブリンの大量投与歴がある場合、生ワクチンは6か月間接種延期です。

『任意接種』『定期接種』の違い

『任意接種』『定期接種』の違いワクチンは定期接種と任意接種に分かれています。特に、任意接種は「受けなくてもいい」と思われがちですが、どちらも重要なワクチンです。
きちんと受けないと重篤な後遺症が出ることもありますし、命にかかわることもあります。

定期接種

法律で決められた時期に自治体が行うワクチンのことです。定期接種は公費により無料で受けられます。

概要:法律で、ワクチンの種類や接種対象者、接種期間などがきちんと定められています。
費用:無料(全額公費によって負担されます)
種類:B型肝炎、肺炎球菌、ロタウイルス、2種混合、4種混合、5種混合、BCG、MR(麻疹・風疹)、ヒブ、水ぼうそう、日本脳炎、子宮頚がん(ヒトパピローマウイルス)
重篤な健康被害が起きた場合の救済制度:国の専門機関がワクチンとの因果関係を調査し、認定された場合には、予防接種法に基づいて救済措置を受けることができます。

任意接種

任意接種は、希望される方のみが受けられるワクチンのことです。
ワクチンは厳しい試験などで十分に効果や安全性が確認されています。重症化・後遺症リスクが高くなる疾患もあるので、任意接種も欠かさず受けられることをお勧めします。

概要:定期接種として指定されていませんが、接種した方が望ましいです。
費用:原則自己負担となりますが、公費助成の対象となるものもあります。
種類:インフルエンザやおたふくかぜなど
重篤な健康被害が起きた場合の救済制度:ご自身で国の専門機関へ申請して、ワクチンと健康被害の関係を認めてもらう必要があります。その後、医薬品の法律による救済措置を受けることができます。
※ただし、定期接種の場合よりも救済の内容や範囲は限られています。

任意接種も定期接種と同じように、赤ちゃんの健康に欠かせないワクチンです。
おたふくかぜやインフルエンザ、A型肝炎などのような、日本では任意接種とされているワクチンも、米国では定期接種とされています。これらのワクチンを受けていない子どもは、原則入学・入園できないよう定められています。
日本でも、任意接種だったワクチンが定期接種になる動きがあります。実際に2013年から2020年の間では、ヒブや小児用肺炎球菌、子宮頸がん(ヒトパピローマウイルス)、水痘、B型肝炎、ロタウイルスのワクチンが定期接種として定められるようになりました。

こどものワクチンの種類

ワクチンとは、感染症の原因となるウイルスや細菌を精製・加工して作られたものです。身体に入れることで、感染に対する免疫を獲得します。ワクチンには「生ワクチン」「不活化ワクチン」「トキソイド」という3種類のタイプがあります。

生ワクチン

ウイルスや細菌の毒性・病原性を低下させたものを接種することで、自然感染した時と同じような免疫反応を起こさせる方法です。
BCG(結核)やMR(麻疹・風疹)、おたふくかぜ、水ぼうそう、ロタウイルスなどの感染症に対する予防接種に生ワクチンが使われます。

不活性化ワクチン

ウイルスや細菌の増殖力や病原力を失わせたワクチンです。免疫を作るのに必要な部分だけを抽出したもので、身体に入れても感染することはありません。
Hibや肺炎球菌、インフルエンザ、日本脳炎、百日咳、B型肝炎などの感染症に対する予防接種に、不活化ワクチンが使われます。

トキソイド

細菌が出す毒素の毒性を消して作られたワクチンです。不活化性ワクチンの一種で、免疫反応を引き起こすことに期待できます。
ジフテリアや破傷風などの感染症に対する予防接種にトキソイドが使われます。

mRNAワクチン

mRNAワクチンとは、新型コロナウイルス感染症に対して開発された新しいタイプのワクチンです。
mRNAという「細胞でタンパク質を作る指示書」のような物質を身体に入れることで、ウイルスが持つタンパク質の一部を自身の細胞で作らせることで、ウイルスに対する免疫反応を促して抵抗力を獲得します。

  回数 種類 方法 時期
B型肝炎ワクチン 3回 不活性化ワクチン 注射 生後2ヶ月
ロタウイルスワクチン 「ロタリックス1価」/2回
「ロタテック5価」/3回
生ワクチン 経口 生後2ヶ月
ヒブワクチン 4回(初回3+追加1) 不活性化ワクチン 注射 生後2ヶ月
肺炎球菌ワクチン 4回(初回3+追加1) 不活性化ワクチン 注射 生後2ヶ月
4種混合ワクチン 4回(初回3+追加1) 不活性化ワクチン 注射 生後2ヶ月
5種混合ワクチン
従来の4種混合ワクチン + ヒブワクチン
4回(初回3+追加1) 不活性化ワクチン 注射 生後2ヶ月
BCGワクチン 1回 生ワクチン スタンプ 生後5ヶ月
MRワクチン
(麻疹風しん混合)
2回
(2回目は小学校入学の前年に行う)
生ワクチン 注射 1歳のお誕生日を迎えたら
水痘ワクチン
(水ぼうそう)
2回 生ワクチン 注射 1歳~1歳1か月
おたふくかぜワクチン 2回 生ワクチン 注射 1歳~1歳3か月
日本脳炎ワクチン 基礎免疫3回(初回2+1)
9歳で4回目
不活性化ワクチン 注射 3歳
(生後6か月から接種できます)
インフルエンザワクチン 毎年秋頃1~2回 不活性化ワクチン 注射 生後6か月以降の秋頃~
HPVワクチン 「サーバリックス」
1回目接種の1か月後に2回目を接種し、6か月後に3回目を接種
「ガーダシル」・「シルガード9」
1回目接種の2か月後に2回目を接種、6か月後に3回目を接種
「シルガード9」2回接種の場合、初回接種から6~12か月おいて合計2回の接種
不活性化ワクチン 筋肉注射 「サーバリックス」・「ガーダシル」「シルガード」
∟小学校6年生~中学1年生
(定期接種)

当院の推奨する予防接種スケジュール

予防接種は、ワクチンの種類によって開始時期や接種回数が変わります。
当院では、予防接種の効果を最大限に発揮できるように、また負担がかからないように、個々の状況に合わせた予防接種のスケジュールをご提案しています。また、当クリニックの予約システムを利用していただくと、接種推奨時期、接種終了期間のメール通知ができます。どうぞ安心して受けてください。

0歳

1か月

  • 1か月健診が終わったらワクチンデビューの準備をしましょう。
  • 生後2か月で接種するワクチンを早めに予約しましょう。

2ヶ月

  • 肺炎球菌(1回目)
  • B型肝炎(1回目)
  • 5種混合(1回目)
    (ヒブワクチン + 4種混合)
  • ロタリックス(1回目)もしくはロタテック(1回目)

3ヵ月

  • 肺炎球菌(2回目)
  • B型肝炎(2回目)
  • 5種混合(2回目)
    (ヒブワクチン + 4種混合)
  • ロタリックス(2回目)もしくはロタテック(2回目)

4ヶ月

  • 肺炎球菌(3回目)
  • 5種混合(3回目)
    (ヒブワクチン + 4種混合)
  • ロタテック(3回目)

5~8ヶ月

  • BCG

8ヶ月

  • B型肝炎(3回目)

1歳

1歳

  • MRワクチン(麻疹風しん混合)(1回目)
  • 水痘ワクチン(水ぼうそう)(1回目)
  • 5種混合ワクチン(追加)
    (5種混合ワクチン 1~3回 接種した方)

     

  • 肺炎球菌(追加)

1歳6ヶ月

  • 水痘ワクチン(水ぼうそう(2回目)
  • おたふくかぜ (1回目)

3歳・4歳

3歳

  • 日本脳炎Ⅰ期(1回目)
  • 日本脳炎Ⅰ期(2回目)

4歳

  • 日本脳炎Ⅰ期(追加)

就学前(年長4月頃 5歳以上7歳未満)

  • MRワクチン(麻疹風しん混合)(2回目)
  • おたふく(2回目:自費)
  • 3種混合(自費)
  • ポリオ(自費))

9~12歳

9歳~12歳

  • 日本脳炎Ⅱ期

11歳~12歳

  • 2種混合
  • 3種混合(自費)

12歳~16歳(小学6年生~高校1年生)

  • HPVワクチン(1回目)
  • HPVワクチン(2回目)
  • HPVワクチン(3回目)

子どものインフルエンザの予防接種・ワクチン

子どものインフルエンザの予防接種・ワクチン

インフルエンザワクチンは、生後6ヵ月以上の子でも接種が勧められているワクチンです。特に子どもや高齢者は、インフルエンザにかかると重症化しやすいため、毎年受けることが重要です。
13歳以上のお子さまは1回受けるだけで問題ありませんが、12歳以下のお子さまは2回受ける必要があります。

回数について

生後6ヶ月~12歳まで

原則2回※2~4週の間隔をあける

13歳以上

1~2回

ワクチンの接種のタイミング

インフルエンザにかからないためには、11月のうちに一度目のワクチンを受けることが大切です。
また、12歳以下の子どもはワクチンを2回受ける必要があります。接種間隔は2~4週間空けるのが望ましいのですが、1回目と2回目の間には3週間以上の間隔を設けると、より効果が高まります。
さらに、2回目は12月の初めまでに受けるようにしましょう。ワクチンは受けてから2週間ぐらいで効果が出始めます。インフルエンザは12月の下旬から流行する傾向があるため、その前にワクチンを受けて免疫をつけましょう。

インフルエンザワクチンの費用

2024年度のインフルエンザワクチンが開始しましたら、掲載させていただきます。
予めご了承ください。
※2~4週間を空けて2回接種をお願いします。

よくあるご質問

予防接種の副反応ですが、どういった症状が起こるのですか?

副反応は、注射した部位が赤くなったり腫れたりするような軽いものから、アナフィラキシーショックという命に関わるような重いものまであります。お子さまによっては、注射した部位が痛くなったり熱が出たり、しこりができたりする可能性があります。なお、副反応のほとんどは数日程度で治まります。
定期接種も任意接種も、高い安全性を確保できるように作られているので、重篤な副反応が出るケースは極めて稀とされています。

副反応による発熱は、接種してから何日後に出ますか?

生ワクチンは、接種してから数日~数週間後に熱が出ることがあります。不活化ワクチンは、接種した24時間以内に熱が出ることが多いですが、ほとんどの場合、48時間以内には熱が下がります。

接種後に患部が大きく腫れてしまいました。受診した方が良いでしょうか?

予防接種後に副反応としてよく起こります。数日程度で治まるのでご安心ください。ただし、痛みやかゆみがひどくて辛い場合は、当院へご相談ください。

接種後に熱が出た場合、受診した方が良いでしょうか?

熱があっても水分をしっかり摂って元気に過ごされているようでしたら、様子を見ても問題ありません。ただし、身体がぐったりしている、呼吸が早い、痙攣しているなどの場合は、迷わずに救急外来へ受診してください。
また、予防接種をした後に風邪をひくケースもありますので、お子さまの体調を見ながら様子を伺うように気を付けましょう。

接種後にお風呂に入れさせても大丈夫でしょうか?

接種後から1時間以上経っていましたら、お風呂に入っても問題ありません。ただし、注射した部位を強く触ったり擦ったりしないように注意してください。

同時接種を受けたいのですが、リスクがないか心配です。

予防接種を同時に受けても、副反応がひどくなったり効果が減ったりすることはありません。
必要な免疫を早く得られるので、同時接種は予防接種の効率的な方法として推奨されています。

卵アレルギーがある場合、インフルエンザの予防接種を受けない方が良いのでしょうか?

日本で使われているインフルエンザのワクチンは、卵を使用して作られています。ワクチンには、ワクチン精製の家庭で、僅かですが卵の成分が含まれています。軽度の卵アレルギーの方でしたら問題なく接種できますが、重篤な方の場合は事前に、医師へ相談する必要があります。

BCGの接種を受けましたが、数日後に患部が赤く腫れてしまいました

BCGの接種を受けてから約10日~4週間程度経つと、また赤みや腫れが現れ、化膿を起こします。
ただし、接種してから数日以内(多くは翌日から)に赤みや腫れ、化膿が現れた場合は、「コッホ現象」といって、既に結核に感染している可能性があるので、迷わずに医療機関へ相談してください。